子どもを不適切なオンラインコンテンツから守るため、イギリスやアメリカ各州で急速に進む年齢確認法制化の波について解説します。
ネットの世界における「年齢制限」の厳格化
これまで、インターネット上の多くのサービスでは、「私は18歳以上です」というボタンをクリックさせるだけの自己申告(Age Gating)で年齢制限を行ってきました。しかし、子どもたちが容易に有害コンテンツにアクセスできてしまう現状を受け、欧米を中心に「技術的で実効性のある年齢確認」を法律で義務付ける動きが急速に広がっています。
英国の「Online Safety Act (オンライン安全法)」
2023年末にイギリスで成立したこの法律は、SNSや動画共有サイト、検索エンジンなどに対し、子どもを違法・有害なコンテンツから守るための厳格な義務を課しています。 特に注目すべきは、ポルノ等の成人向けコンテンツを提供するサイトに対し、極めて高度な Age Assurance 技術の導入を事実上義務付けた点です。違反した企業には、最大で全世界売上の10%という巨額の罰金が科される可能性があり、テクノロジー業界に激震が走りました。
アメリカ各州での法制化の波
アメリカでも、連邦レベルでの統一法はないものの、テキサス州、ユタ州、ルイジアナ州など複数の州で、ポルノサイトやSNSに対する年齢確認義務化法が次々と成立・施行されています。 これらの州法では、アクセスする際に公的な身分証明書の提示や、認定された第三者プロバイダーによる年齢検証を求めています。
グローバルサービスへの影響
これらの法律は、その国・州に拠点を置く企業だけでなく、**「その国・州のユーザーにサービスを提供している世界中の企業」**に適用されるケースがほとんどです。日本からグローバルに向けてWebサービスやアプリを展開する際も、現地の法律に基づいた Age Assurance 機能の組み込みが必須条件となりつつあります。
この記事を書いた人:19kl42 編集部
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